スタッフの木内です。
企画・撮影から編集全般（オフライン編集・オンライン編集・グレーディング・MA）まで一貫した映像制作を行う「Nomad Tokyo合同会社」の新オフィス・スタジオをご紹介します。
今回は設営時の芝浦から中目黒への拡張移転。
東京の他、サンタモニカ・オースティン・ニューヨーク・ロンドンの4都市にもオフィスがあり、バイリンガル対応と各拠点の連携のもとグローバルな対応が出来ることが強みとなっています。

新しい中目黒のスタジオは約90坪のワンフロア。

ラウンジスペースに5つのエディットベイとクリエイティブスタジオ、バックオフィスにサーバールームという構成です。

木の壁を白くペイントした西海岸テイスト。

写真では伝わりにくいのが残念ですが案内板の文字ひとつを取っても雰囲気があります。

 

<LOUNGE>

ラウンジはワークスペースや簡単な打ち合わせなどで利用されています。

居心地が良いのでこちらで作業を行う方も多い様です。

バーカウンターを造作し、カフェのようなリラックスした環境を意識しています。

オフィス内に水まわりの造作ができることが条件のひとつだったので、この部分は物件探しについて苦労した部分です。

芝浦オフィスから引き継がれたNomad各拠点の時刻を示した時計。

24時間体制でのクリエイティブとグローバル展開というNomadの特徴を端的に表しています。

 

<BAY1>

こちらはBAY1、数名の編集スタッフとクライアントが10名ほど同席可能なレイアウト。

リラックスできる雰囲気でコニュニケーションを取りながら制作できる環境です。

コロナ禍を経てリモート対応も行っていますが、実際に集まって確認したいというニーズが多く、クライアント用のスペースを広く取っています。

 

<BAY2>

BAY2は映像の色に影響しないように設計されたグレーディング専用のスペースのため自然光は入りません。

クライアント用のソファーを背にしたレイアウトでリアルタイムの変更や修正も行いやすくなっています。
海外オフィスのカラーリストとのリモートグレーディングも可能になっているとのこと。

 

<BAY3>

BAY3は音声編集を行うMAスタジオ。

四重の防音室で外部からの音を完全シャットアウト、研ぎ澄まされた環境でのミキシングが可能です。

脇にはナレーションブースも設置されておりクライアントの様々な要望に応えることができます。
こちらもリモート対応可能となっており、リアルタイムに遠隔でナレーション等の確認が行えるとのこと。

 

<BAY4>

BAY4はBAY1を少しコンパクトにした仕様。

特殊な用途ではないエディットベイに関しては自然光の取れるレイアウトにしており、クライアント、スタッフ共に気持ちよく作業できるよう配慮されています。

 

<BAY5>

BAY5もBAY1同様に10名ほどのスペースです。

エディットベイの編集用デスクは全て特注の造作家具となっており一切配線が露出しないように考慮。

細かなところまでエディターの意見とこだわりが反映されています。

 

 

今回のご移転に関しては以下の条件があり、コロナ禍での中断を挟んで1年程度の時間をいただきました。

①35坪のツーフロアをワンフロア100坪にしたい。

②ラウンジスペース用のバーカウンターやキッチン関係の造作がある、もしくは可能なこと。

③中目黒・代官山・恵比寿エリア限定で検討したい。

思い返すと条件に当てはまる物件はほぼご案内した様な気がします。

途中で今回の内装を担当してくださったデザイナーさんとの出会いがあったり、1年弱貸し止めにしていた今回の物件に出会えたり、完成した新スタジオを拝見して様々なタイミングとご縁を実感しました。