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セットアップオフィスのメリット・デメリットを解説!即入居で初期費用削減の実態

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「初期費用を抑えてスピーディーに移転したい。でも、セットアップオフィスって本当にお得なのだろうか?」 そんな疑問をお持ちの経営者様や移転担当者様も多いのではないでしょうか。

確かにセットアップオフィスは、多額の内装コスト削減と即入居を叶える魅力的な選択肢です。しかしその一方で、賃料設定が割高になる傾向や、レイアウト変更の制約といった、事前に把握しておくべきデメリットも存在します。

本記事では、セットアップオフィスのメリット・デメリットを徹底解説。さらに、他のオフィス形態とのコスト比較や、後悔しないための選定ポイントを詳しくご紹介します。貴社にとって最適なオフィス選びの指針として、ぜひご活用ください。

セットアップオフィスとは?即入居可能なメリットの全貌

セットアップオフィスは、内装工事から機能的なオフィス家具の選定まで、すべてが完了した状態で提供される新しい賃貸形態です。

最大の魅力は、契約から最短1週間前後で業務を開始できる圧倒的なスピード感と、初期投資を大幅に抑えられる資金効率の良さにあります。プロのデザイナーが監修した洗練された空間は、従業員のモチベーションを向上させるだけでなく、渋谷や表参道といった好立地のブランド力と相まって、優秀な人材を引き寄せる強力な採用武器となるでしょう。

内装・家具完備で契約後すぐに業務開始できる仕組み

セットアップオフィスの最大の特徴は、内装工事から什器の設置、さらには通信インフラの整備までが完了した状態で提供される点にあります。特にデスク、チェア、会議室の備品、Wi-Fi環境まで完備された「フルセットアップ」仕様であれば、契約直後にPC一台を持ち込むだけで、即座に事業を始動することが可能です。

通常のオフィス移転では、デザイン検討から業者選定、施工、什器搬入まで数ヶ月を要するのが一般的ですが、セットアップオフィスはこれらのプロセスを大幅にスキップできます。本来3〜6ヶ月かかる準備期間を極限まで短縮し、契約後すぐに稼働できる点は、まさに「スピードという資産(アセット)」と言えるでしょう。

移転に伴う社内工数を最小限に抑え、資金だけでなく人的資本までもコア業務に集中させられることは、成長スピードを重視する企業にとって極めて大きな利点です。

通常オフィスとの圧倒的な時短効果

通常のオフィス物件を借りる場合は、物件探しから内装工事の完了まで、入居までに半年以上の歳月を要することも珍しくありません。一方、セットアップオフィスはこのリードタイムを最短1週間程度まで劇的に短縮します。

この圧倒的なスピード差は、単なる事務的な効率化に留まらず、事業活動において多大な「時間的利益」をもたらします。特に急成長を遂げる企業や新規事業の立ち上げ期において、数ヶ月の待機は看過できない機会損失を意味します。セットアップオフィスが提供する迅速な拠点構築は、不確実な市場環境における競争優位性を確立するための、極めて重要な経営戦略となるでしょう。

初期費用と内装工事費を大幅削減する経済効果

オフィス移転コストをシミュレーション比較してみましょう。
恵比寿エリアで54.9坪(約181㎡)のオフィスを2年間賃借した場合のモデルケース比較です。
 
比較項目
① 一般的なオフィスビル
② セットアップオフィス(本物件)
備考
坪単価(賃料)
28,000円
42,000円
本物件は光熱費・清掃費込み
初期費用(敷金)
約922万円
0円
※保証会社利用時
初期費用(内装・家具)
約1,647万円
約549万円
造作済みのため大幅圧縮
退去時費用(原状回復)
約549万円
0円
原状回復義務なし
退去時費用(清掃費)
(原状回復に含む)
約110万円
クリーニング費用のみ
【フェーズ別】コスト構造の違い
 
1. 入居時:初期投資の壁をなくす
一般的なオフィスでは、契約時に「賃料の6ヶ月分程度の敷金」と「スケルトンからの内装工事費」という多額のキャッシュアウトが発生します。
本物件ではこれらをカットし、スタートアップの資金を事業成長へ回せる設計です。
敷金: 922万円 → 0円 (別途、保証委託料が発生します)
内装工事: 1,647万円 → 約549万円 (家具・什器購入費のみ想定)
 
2. 入居中:ランニングコストの透明化
月額賃料の単価は本物件の方が高くなりますが、これには通常変動するコストが含まれています。
一般的なオフィス: 賃料+共益費+電気代(変動)+清掃費(別途契約)
本物件: 賃料に「水道光熱費」と「室内清掃費」が含まれており、毎月の支払額が一定です。
 
3. 退去時:撤退・移転リスクの最小化
通常、退去時には入居時の状態に戻す「原状回復工事」が必須ですが、本物件ではそれが基本的に不要です。
原状回復費用: 坪10万円(約549万円) → 不要(0円)
負担項目: 退去時は坪2万円程度の「クリーニング費用」のみで解約可能です。
 
⚪︎2年間トータルコストの差額
月々の賃料は本物件の方が割高ですが、初期費用と退去費用の削減効果が大きく、2年間の総額で見るとコストダウンになります。
オフィス移転をひとつのプロジェクトとして考えるとわかりやすいかと思います。
 
差額メリット: 約 854万円 の削減
一般的なオフィス総額: 約7,416万円
本物件の総額: 約6,561万円
    ◦ ※賃料、共益費、初期費用、退去費用を含む2年間の総支出試算
 
<ポイントの整理>
一般的なオフィスはオーダーメイド可能ですが、作り込んだ部分は元に戻す必要があります。
セットアップ物件は賃料は高いものの、手軽さと大きなキャッシュアウトを避けられる経済合理性を持っています。
また、工事期間中の見積もり・打ち合わせのための人件費といった、見えにくいコストも削減されます。
退去時の原状回復費用が大幅に抑えられる点も大きなメリットです。

このように短期・中期での利用を考える企業にとって、セットアップオフィスは入居から退去までの総コストを大きく削減できる、非常に効率的な選択肢と言えます。

おしゃれな空間で従業員のモチベーション向上を実現

セットアップオフィスの本質的な価値は、プロのデザイナーが監修した「戦略的な空間設計」にあります。厳選された高品質な什器や洗練されたインテリアは、日々の業務に刺激を与え、従業員のエンゲージメントを向上させる重要な経営資源となります。

こうした高品質な環境は、単なる満足度の向上に留まらず、組織の生産性を最大化させます。例えば、開放感のあるラウンジや最新設備を備えた会議室は、偶発的な対話を誘発し、部署を越えたチームワークの強化やイノベーションの創出を強力にバックアップします。

また、採用市場における優位性も極めて顕著です。第一印象で企業のブランドアイデンティティを体現するオフィスは、優秀な人材に対する強い惹きつけ(アトラクション)となり、入社後の定着率(リテンション)向上においても計り知れないメリットをもたらします。

賃料高額化と制約リスク:知っておくべきデメリット

セットアップオフィスには初期費用の低減という大きな利点がある一方、見落としがちな留意点も存在します。

特に、周辺相場より割高な賃料設定や、内装・レイアウト変更の自由度が低いといった制約は、経営判断に直結する重要なポイントです。初期投資の安さという目先のメリットだけでなく、中長期的なランニングコストや将来の組織変更への対応力も踏まえ、自社の成長フェーズに最適な選択をすることが肝要です。

周辺相場より1.3~1.5倍高い月額賃料の実態

セットアップオフィスの月額賃料は、同エリアの一般的な賃貸オフィスと比較して1.2〜1.5倍程度が相場です。これは、貸主が負担した内装工事費や什器・備品の投資額が、月々の賃料に反映されているためです。

例えば、通常賃料が月額100万円の物件であれば、セットアップオフィスでは120〜150万円ほどになります。年間に換算すると、240〜600万円もの追加コストが発生する計算です。貸主は投資費用を賃料を通じて回収する仕組みのため、特に入居期間が短い場合には、割高感が強まる傾向にあります。検討の際は、こうした料金体系の特性を正しく理解しておくことが重要です。

内装変更やレイアウト調整ができない自由度の制限

セットアップオフィスは内装が完成した状態で提供されるため、既存のデザインとレイアウトをそのまま利用することが前提となります。

そのため、自社の業務フローに合わせたデスク配置の変更や間仕切りの追加などは、原則として制限されます。また、ブランドカラーの反映や壁紙・床材の変更といった、独自のブランディングを施すことも困難です。将来的な人員増に伴う執務エリアの拡張や会議室の増設も容易ではなく、組織の変化に対する柔軟性には課題が残ります。一部家具の移動が認められる物件もありますが、基本的には「大規模な変更は不可」であることを前提とした検討が必要です。

長期契約では総コストが割高になる可能性

セットアップオフィスは初期費用を大幅に圧縮できる一方で、3年以上の長期入居を想定する場合、経済合理性が逆転する可能性があります。

月額賃料が相場の1.3〜1.5倍となるため、入居期間が長くなるほど超過コストが蓄積されるからです。例えば、相場との差額が年間100万円ある場合、5年間で500万円のコスト増となります。一方、通常物件(スケルトン)であれば、初期投資を3年程度で償却できれば、4年目以降は低廉な固定費の恩恵を享受できます。移転スピードを優先する短期利用か、トータルコストを抑える長期利用か。契約期間を軸としたシビアなシミュレーションが不可欠です。

他オフィス形態との賢い使い分けと選定ポイント

セットアップオフィスへの移転を成功させる鍵は、他のオフィス形態との本質的な違いを理解し、自社の経営状況に照らして最適な選択を行うことにあります。

続いて、居抜き物件やスケルトンオフィスとの「時間・コスト」の比較、さらにはレンタルオフィスとの機能的な使い分けや、経済合理性の高い「利用期間」の見極め方など、選定の要となるポイントを詳述します。あわせて、契約前に確認すべきチェック項目からリスクを最小化する検討フローまで、後悔しないための実践的なステップを提示していきます。

居抜き・スケルトンとの時間とコスト比較

セットアップオフィスは、スピード感を持って事業を立ち上げたい企業にとって極めて有効な選択肢です。特に入居までのリードタイムと初期投資の圧縮という2点において、他の形態にはない圧倒的なアドバンテージを誇ります。

以下の比較表が示す通り、各形態で時間とコストの構造は大きく異なります。

オフィス形態 入居期間 初期費用 月額賃料
セットアップオフィス 最短1週間で入居可能 大幅に削減できる 通常より高めに設定
居抜きオフィス 1~2ヶ月程度 スケルトン比で3分の1程度に削減可能 通常並み
スケルトンオフィス 3~6ヶ月の工事期間が必要 内装工事一式に大きなコスト発生 通常価格

セットアップオフィスは、契約直後からの稼働を可能にするため、成長スピードを重視する企業に最適です。デザイン設計や内装工事、什器の調達コストをゼロに近づけられる点は大きな魅力ですが、月額賃料は高めに設定される傾向にあります。長期入居を見据える場合は、初期費用の削減分とランニングコストの増加分を照らし合わせ、トータルコストを慎重にシミュレーションすることが肝要です。

セットアップオフィスが活躍する利用期間

セットアップオフィスの投資対効果が最大化される期間は、一般的に1〜3年程度とされています。この期間内であれば、内装工事や什器調達にかかる初期投資を完全に排したメリットを十分に享受できるためです。

特に、急速な人員増が見込まれる成長フェーズの企業や、恒久的なオフィスへの移転準備に伴う一時的な利用において、その真価を発揮します。

一方で、4年以上の長期利用を想定する場合、上乗せされた月額賃料の累積が課題となります。入居期間が長期化するほど総支払コストは膨らむため、事業が安定期に入り、組織の変動が少ない企業であれば、従来型の賃貸オフィス(自社施工)の方が経済的合理性は高まります。自社の成長スピードと事業計画を照らし合わせ、最適な「出口戦略」を描くことが肝要です。

セットアップオフィスに向いている企業の特徴

スタートアップやベンチャー企業にとって、セットアップオフィスは極めて戦略的な選択肢となります。

創業期や成長加速期においては、限られた手元資金をオフィス内装に固定化させるのではなく、プロダクト開発やマーケット開拓といった直接的な事業成長へ集中投下すべきだからです。また、組織の急拡大に伴い1〜3年スパンでの移転を前提とする場合、初期費用の圧縮と退去時の原状回復コストの軽減は、機動的なオフィス戦略(アジリティ)を可能にします。

加えて、採用ブランディングにおける優位性も見逃せません。都心の好立地と洗練されたデザインは、求職者への強力な訴求力となり、採用競争力の向上に直結します。上質な環境は投資家や取引先からの信頼性向上にも寄与し、資金調達や事業提携を有利に進めるための強力なバックボーンとなるでしょう。

まとめ

セットアップオフィスは、初期投資の抑制とスピード感のある入居を両立できる非常に有力な選択肢です。しかし、そのポテンシャルを最大限に引き出すためには、コスト構造や自由度の制約といった側面まで正しく理解し、自社との相性を見極めることが欠かせません。

立地の優位性や充実した設備という「資産」を活かしつつ、内装変更の制限といった「課題」を許容できるか。自社の成長フェーズ、予算、そして理想とする働き方を照らし合わせ、多角的な視点から検討を進めてください。このガイドが、貴社のさらなる飛躍を支える「最適なオフィス選び」の一助となれば幸いです。

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SOHOオフィスのファインディング、コンテンツ制作、リーシングを担当。 長野県生まれ。信州大学経済学部卒業後、リクルート、ベンチャーを経て当社へ。趣味は料理、テニス。フルマラソンはサブ4ランナー。不定期開催の社内パーティーでは料理長を務める一面も。

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