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建築家による自宅リノベーションSOHO、1R〜2LDKまで変化する空間を使いこなして。
築38年鉄骨マンション最上階8階10坪1LDKを建築家が購入し”自邸として”住居兼事務所にリノベーションしたSOHO物件。
コンパクトな空間の可能性を最大限に引き出し、多様性のある空間を生み出すことをコンセプトとして設計された空間だ。
デザインやリノベーションなどに対して感度が高い方に、ライフスタイルに合わせた空間作りを志向する方にご覧頂ければと思う。
交差点の角地に建つ今回の物件は1971年築のビンテージマンション。
建物の周辺環境条件が良いので南側開口部からの採光と南北の通風が良好であり、自然エネルギーで快適に過ごすこともできる物件だ。
数年前に外壁の塗装が行われてリフレッシュされている。
目の前にバス停があり、雨の日でも新宿まではほぼ濡れずに行き来出来るのは隠れた魅力と言えるかもしれない。
室内は約10坪の空間を1R〜2LDKまで変更できる間取りになっている。
小上がりのある部分に可動式の本棚を設置し、この本棚が壁の役割をしてくれる。
床はバーチ材の無垢フローリングを無塗装で、天井は横方向の奥行きを強調するために青鈍色に塗装されている。
小上がりの部分は寝室になったり、読書スペースになったり、ラウンジ的な機能もある。
パーティーなどで人を呼ぶと、皆不思議とこの小上がりに上がりたくなるのだとか。
夏は最上階の風通しの良さを活かしてオープンに、反対に冬は各スペースを分けることで暖房効率を上げる事ができるのが面白い。
小上がりの下の部分はまるまる収納となっている。
スキー板などの長物も入るサイズ感なのでミニマムな空間でも収納力をしっかり確保できている。
住居兼事務所の場合は生活感を上手く隠すのに一役買ってくれるだろう。
更にもう一段階仕切る事で書斎として使えるコンパクトな空間が生まれる。
ちょうど布団が敷けるサイズ感に設定してあるので来客が泊まる際にも重宝されるとの事。
室内集中できるように間接照明を使用。
壁はメモ書きが出来る様に黒板塗装やホワイトホードで仕上げられている。
全てをオープンにすると16帖のワンルームとなる。
ライフスタイルの変化や来客の有無など、シチュエーションに応じて空間を変化させらるのが何より魅力的だ。
細かなギミックにも驚かされる。
通常はテレビなどが置かれている半透明の引き戸の中はベンチシートが設置できたり仕事場にもなってしまう。
加えて、空間に合わせて作成したテーブルセット(テーブルx1、最後にこの物件の購入の決め手となったのが最上階からの抜けた眺望ともある広め(9.10㎡)のバルコニー。
カリンのウッドデッキ敷のベランダ。
90センチ程度は屋根が掛かっているので、夜には新宿まで見渡せる夜景を堪能できる。
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