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ショップ・ラボ訪問:金熊香水 様

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スタッフの和久井です。
2025年1月7日高円寺にてオープンした隠れ家的店舗「金熊香水」
山梨県八ヶ岳に本店を構え、今回は東京店舗の初出店とのことでお手伝いをさせていただきました。

*金熊香水HP
https://kinkumaperfume.com/

*高円寺ラボショップ
https://kinkumaperfume.com/pages/koenji-labo-shop

“じぶんでつくる、いつものかおり”をテーマに自分だけのオリジナル香水が作れるワークショップをメインとした体験型店舗「高円寺ラボショップ。」
12月下旬より開始したプレオープンを経て、1月7日に堂々オープン!
なんとも私、高円寺ラボショップのオープン初日にお邪魔させていただきました!

高円寺駅から徒歩3分。好立地で気軽にふらっと立ち寄れるアクセスのしやすさ、レトロとモダンが融合する本物件の佇まいも魅力です。
また超個人的な話になりますが、私は、高円寺という街を愛しています。
急になんなの?と思われるかもしれませんが、本当に高円寺を愛しています。時代の波に流されまいとした街並みとカルチャー、どこを切りとってもセピア色の温かみを感じる空気、都内では再開発が進み次々と街並みが変化していくエリアはあれど「わたしはわたし」と訴えているような独特の普遍性を纏う高円寺という街が大好きです。
まだ20代前半の私が古着ファッションに目覚め、高円寺のヴィンテージ古着屋でしか衣服を買わない時期があり毎週のように練り歩いていたマイフェイバリットタウンであり、第二の生まれ故郷であり、第二の母でもあり、高円寺こそがあの頃の私を育てました。目を瞑っていても高円寺の商店街を歩けます。全て本当のお話です。
そんな高円寺に30代になった今こういった形で関われるなんて、あの頃の私は思ってもいないでしょう。
話がズレすぎましたが、大さじ一杯分の興奮と感動を抱きながら金熊香水様の店内へ。

室内は、ホワイトを基調とした天井スケルトンと大理石調の床材、アイアンの間仕切りにアンティーク家具でまとめたレトロモダンな内装。調香室とレセプションルームでライティングの色味に変化をつける演出。
これです。これなのです。扉を開けると、そこには”私の愛した高円寺”がありました。
物件選びのポイントや内装作りは、「理科室」「作業場」「ラボ」の要素がハマる空間を。とのことで本物件をお選びいただきました。早速、じぶんだけの香りを求め香水作りへ!

ベースとなる香りは18種類。2種類~5種類程度を、使用時に自由にブレンド。
驚くべきことに混ぜる種類と分量により約600万通りのカスタムを楽しむことができる。まさに十人十色。あなただけの香りをつくることができます。
香りのテーマやシーンに合わせて、スタッフさんにアドバイスをいただきながらベースとなる香りを選びましょう。

私が選んだ香りはこちら。ドライウッディ・スウィートウッディで木の香りをベースに置き、オレンジグリーンで柑橘系の爽やかさとほのかなベルガモットの香り、仕上げにシナモンのスパイスでしめる。
私が今回の香水作りで掲げたテーマは、そうです。”私の愛した高円寺”です。

スポイトを使って、アトマイザーに少量ずつ滴下します。各香料を0.01g単位で香料を混ぜていきます。
数滴垂らす度、匂いが変わる。香りの微細な変化を感じとりながら、私の全嗅覚を総動員させ理想の香りへ近づけていくこと20分後・・・

私だけの香り、生誕の時です。
その香りには、まだ20代前半で夢だけを小脇に抱え当てどなく高円寺を彷徨っていたあの頃の爽やかさと甘酸っぱさ、そして30代に突入し今だ欲しいままにする大人っぽさと落ち着きを感じました。
同じ景色でも20代で目にする景色と30代で目にする景色は違うだろう。それでも私の目に映る高円寺は、いつだってセピア色に包まれどこまでも極彩色に色づいている。
いつまでも高円寺は、高円寺。そして私は、私なのだ。
その普遍性を香りに閉じ込めた香水こそ”私の愛した高円寺”なのだ。
と、まさか人生初めての香水作りでこのような小説めいた文章とセンチメンタルな感情になるとは思ってもいませんでした。

*金熊香水カスタムラボ
https://labo.kinkumaperfume.com/

カスタムラボでは、ラボショップで作成した香りのレシピを記録することでいつでも自分の作った香りを再作成・再注文することが出来ます。香水と言えば、完成品を買うことのイメージが強いですが、今回のブログ取材で代表の頭金さんは、香水は誰でも手軽に作れるものといった意味で、こうおっしゃっておりました。
“香り版の『お料理レシピSNS』のようなサービスをつくりたい”
“香りはアナログな「手触り」であり、想いを伝える「言葉」であると考えている”

皆様にとって香りとは、香水とはどんなものでしょうか。
大好きなあの人への言葉なきラブレターでしょうか。自分の魅力を引き立たせる自己表現でしょうか。離れていても大切な誰かをいつでも近くに感じられるための存在でしょうか。
私は今回のワークショップを経て、香りには、大切な記憶と景色と実体が宿っているものだと感じました。
いや、そんなに堅苦しくなくとも、好きなアニメキャラをイメージした推し香水や完成品の香水に飽きたから、といった理由でも良いかと思います。皆様にとっての大切な思い出や言葉では伝えきれない想いが、この場所にあるのかもしれません。
ぜひ皆様も ”じぶんでつくる、いつものかおり” に出会ってみてはいかがでしょうか。

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SOHOオフィスのファインディング、コンテンツ制作、リーシングを担当。 東京生まれ。俳優として舞台、映像作品、CMなど250作品以上に出演。舞台脚本家、演出家として15作品の制作を経て、トランスリアルに参画。

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