セットアップオフィスとは?普通のオフィスとの違いと選び方

セットアップオフィスとは?普通のオフィスとの違いと選び方

記事内容

オフィス移転や新規開設を検討する中で、「セットアップオフィス」という選択肢を耳にした方も多いのではないでしょうか。「普通の賃貸オフィスと何が違うのか」「賃料が高いと聞くが、結局トータルで得なのか」――判断材料がそろわないまま、検討から外してしまうケースも少なくありません。この記事では、SOHO東京でセットアップ物件を多数取り扱ってきた営業担当スタッフが、他形態との違い・メリット/デメリット・失敗しない選び方を、現場の事例をもとに解説します。

■ この記事の結論

  • セットアップオフィスとは、貸主が内装・間仕切り・家具などを整えた状態で貸し出す賃貸オフィスのこと(家具が付かない場合をハーフセットアップと呼ぶことが多い)
  • 最大のメリット:内装工事費(30坪規模で900万〜1500万円)が不要になり、最短2週間〜1ヶ月で業務を開始できる
  • 最大のデメリット:内装費が賃料に転嫁され、賃料は周辺相場の1.4〜1.8倍と割高になりやすい
  • 向いている業種:スタートアップ、IT・Web系、移転スピードを優先したい成長企業
  • 選び方の最重要ポイント:入居予定年数で判断する。短期(〜3年)はセットアップ、長期(5年〜)は居抜き・自社内装が有利になりやすい

目次

  1. セットアップオフィスとは|普通のオフィス・居抜き・スケルトンとの違い
  2. セットアップオフィスが選ばれる3つのメリット
  3. 知っておくべきセットアップオフィスのデメリット
  4. 向いている業種・向いていない業種
  5. 失敗しない選び方3つのポイント
  6. よくある質問(FAQ)
  7. まとめ|SOHO東京のセットアップオフィス一覧へ

1. セットアップオフィスとは|普通のオフィス・居抜き・スケルトンとの違い

セットアップオフィスとは、貸主(オーナー)があらかじめ内装・間仕切り・床・照明・什器などを整えた状態で貸し出す賃貸オフィスのことです。一般的な賃貸オフィスは借主が自費で内装工事を行ってから入居しますが、セットアップオフィスでは貸主が内装を仕上げて提供するため、入居後すぐに業務を始められるのが最大の特徴です。混同されやすい4形態を整理すると、以下のような違いがあります。

形態 内装の状態 内装費の負担 賃料水準
セットアップオフィス 貸主が新規に内装・什器を用意 貸主負担(賃料に転嫁) 周辺相場の1.4〜1.8倍
普通の賃貸オフィス 無地(白紙)状態で引き渡し 借主が全額負担 周辺相場と同等
居抜きオフィス 前テナントの内装・什器が残置 借主側(造作譲渡の場合あり) 周辺相場と同等
スケルトンオフィス 躯体のみ、内装なし 借主が全額負担 周辺相場と同等

セットアップは「初期費用をかけず、整った内装にすぐ入居できる」一方で、その分の費用を賃料として支払う選択肢と整理できます。都心では建築コストや賃料の高騰を背景に、内装投資を避けたい借主と賃料単価を高めたい貸主の利害が一致し、築浅ビルを中心に供給が拡大しています。

2. セットアップオフィスが選ばれる3つのメリット

メリット1:内装工事費の初期投資が不要

一般的なオフィスの内装工事相場は坪単価30〜50万円。30坪規模なら900〜1500万円の初期投資が必要ですが、セットアップオフィスはこの費用が原則不要です。手元資金を事業や採用に回せます。

メリット2:契約から入居までの期間が短い

普通のオフィスやスケルトンでは契約→内装設計→工事→入居で2〜4ヶ月を要します。一方、セットアップオフィスは内装が完成済みのため、契約後最短2週間〜1ヶ月で業務を開始でき、急な拠点立ち上げや事業拡張に対応しやすいのが強みです。
(2026年現在ではイラン情勢で様々な建築資材の不足、納期後ろ倒しが発生しています。)

メリット3:採用・ブランディング効果が高い

セットアップ物件はデザイン性・機能性の高い内装が多く、来客時の印象や従業員のモチベーション、人材採用にプラスに働きます。「内装にコストをかけずに、見栄えのするオフィスを構えたい」企業に適しています。

3. 知っておくべきセットアップオフィスのデメリット

デメリット1:賃料が割高になりやすい

内装工事費が賃料に転嫁されるため、賃料は周辺相場の1.4〜1.8倍が一般的です。初期費用は抑えられても、入居期間が長くなるほど割高分が積み上がるため、入居予定年数を踏まえたトータルコストでの比較が欠かせません。

デメリット2:レイアウト変更の自由度が低い

内装・間仕切り・家具配置があらかじめ決まっているため、独自の動線設計やブランドに合わせた造作には不向きです。物件によっては借主による追加工事が制限または原則禁止されることもあります。

デメリット3:物件数が限られ、競争が激しい

セットアップ物件は一般的なオフィスに比べて流通量が少なく、好条件の物件は早期に決まりがちです。ポータルサイトを眺めているだけでは出会いにくく、取扱実績のある仲介会社経由で比較検討と積極的に空室情報を確認する動き方が良いでしょう。

4. 向いている業種・向いていない業種

向いている業種・企業:限られた資金を事業成長や採用に集中させたいスタートアップ・ベンチャー、業務がPCで完結するIT・Web系/SaaS企業、移転スピードや採用・ブランディングを重視する企業に特に向いています。数週間で入居でき、整ったオフィスを初期費用を抑えて構えられる点が決め手になります。

向いていない業種・企業:長期入居が前提で賃料の割高分が積み上がる企業、独自レイアウトや特殊設備が必要な業種(医療系・製造系・撮影スタジオ・研究開発など)、内装を資産として作り込みたい企業にはあまり向きません。

5. 失敗しないセットアップオフィスの選び方3つのポイント

ポイント1:入居予定年数でトータルコストを試算する

セットアップは初期費用が安い代わりに賃料が割高です。物件やエリアにも左右されますが、一般的には3年以内ならセットアップ、5年以上なら居抜き・自社内装が有利になりやすいと言われます。「初期費用+(月額賃料×入居月数)+原状回復費」で各形態を比較し試算するのが良いでしょう。

ポイント2:什器・設備の内容と原状回復条件を書面で確認

「どの家具・設備が何点付いてくるのか」「退去時にそのまま残せるのか、撤去が必要か」を契約前に書面で必ず確認しましょう。曖昧だと入居後の買い足しや退去費が想定外に膨らみます。

ポイント3:将来の人数変動を見込んで広さを選ぶ

レイアウト変更がしにくいのがセットアップの弱点です。現在の人数ぴったりではなく、増員・縮小を見込んだ余裕のある区画を選ぶと、早期の再移転を避けられます。内見時は座席数・会議室数・レイアウトが自社の運用に合うか具体的に確認してください。

6. よくある質問(FAQ)

Q. セットアップオフィスとは何ですか?
A. 貸主があらかじめ内装・間仕切り・床・照明・什器などを整えた状態で貸し出す賃貸オフィスのことです。借主は自費の内装工事をせず、入居後すぐ業務を始められるのが特徴です。

Q. セットアップオフィスと普通のオフィスの違いは何ですか?
A. 普通の賃貸オフィスは無地状態で引き渡され、借主が自費で内装工事を行います。セットアップオフィスは貸主が内装を仕上げる分、初期費用がかからない代わりに賃料が相場の1.4〜1.8倍になるのが一般的です。

Q. セットアップオフィスと居抜きオフィスの違いは何ですか?
A. 居抜きは前テナントの内装をそのまま引き継ぐ形態で賃料は相場並み、セットアップは貸主が新規に内装を用意する形態で内装は新しい分賃料は割高です。新しさはセットアップ、賃料の安さは居抜きが有利です。

Q. セットアップオフィスは賃料が高いと聞きますが、損ですか?
A. 一概には言えません。初期費用が安い分、短期入居(〜3年程度)では割安になりやすく、長期入居では割高分が積み上がります。入居予定年数で損益分岐が変わるため、初期費用と賃料を合わせた総コストで比較することが重要です。内装企画にかけるマンパワーと時間を圧縮できるという点も考慮すべきでしょう。

7. まとめ|SOHO東京のセットアップオフィス一覧へ

セットアップオフィスは、内装工事費(30坪規模で900〜1500万円)を抑え、最短2週間〜1ヶ月で入居できる、コスト・スピード両面で優れた選択肢です。一方で賃料は相場の1.4〜1.8倍と割高になりやすいため、入居予定年数でトータルコストを試算することが成否を分けます。短期で素早く動きたいスタートアップ・成長企業にとっては、極めて合理的な選択になります。

SOHO東京では、東京都心のセットアップオフィスを多数取り扱っており、ポータルサイトには出ない未公開段階の物件情報もご紹介可能です。「自社の規模・業種に合うか」「居抜きや普通のオフィスと比べてどちらが得か」など、判断材料を一緒に整理させていただきます。お気軽にご相談ください。

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