オフィス・ラボ訪問:合同会社IE3様

オフィス・ラボ訪問:合同会社IE3様

記事内容

スタッフの木内です。
今回は、SOHO東京でお部屋探しをお手伝いさせていただいたクリエイティブユニット「IE3(アイイースリー)」様のオフィス兼ラボ「IE3 Lab」にお邪魔してきました。
 
IE3は、ビジュアルアーティスト・エンジニア・デザイナーの3名で構成されたクリエイティブユニットです。
渋谷サクラステージや駒沢大学駅のデジタルサイネージ制作といったクライアントワークに加えて、グループ展での純粋なアート作品の発表も精力的に行っています。
文化庁メディア芸術祭優秀賞やCannes Lions Goldなど、国内外で高い評価を受けているチームです。
駒沢大学駅のサイネージは田園都市線沿線の方であれば一度は見たことがあるものでしょう。
ここで、IE3の制作事例をまとめてご紹介します。
 
■ 街を彩るサイネージシステム
渋谷サクラステージでは、館内4箇所のLEDヴィジョンをひとつの「デジタルスクエア」として束ね、約70種類のシーンを同期配信する常設システムを設計・開発。S&D AWARDS 2024でグランプリを受賞しています。
冒頭で触れた駒沢大学駅の「GUG PLATFORM」も、駅構内6箇所が同期するリアルタイムサイネージをシステム設計から管理ツールまで一貫して手がけたものです。
 
■ アート×テクノロジー
東京国立博物館の「イマーシブシアター 新ジャポニズム」での映像演出や、アートフェスMUSIC LOVES ART 2025での「Sound in Motion」(GOO CHOKI PARと共同制作)など、公共性の高い空間での表現も多数。
このあとラボでも登場する光の彫刻作品「anōnumos」は、LEDパネルと錆加工を施した鉄板による高さ2.3mの筐体から自作した、グループ展出展作品です。
 
■ ブランドデザイン/Web
中央大学が2027年に新設するスポーツ情報学部のブランディングでは、サッカーの実トラッキングデータから生成したキービジュアルを起点に、ロゴ・公式サイト・映像までを一貫制作。
ほかにも日本最大のVue.jsカンファレンス「Vue Fes Japan 2025」のリブランディングオープニング映像も生成プログラミングで制作)、ファッションブランド「ROPÉ」のブランドサイトリニューアルなど、戦略から実装までワンストップで担当しています。
 
そのほかの事例はIE3のWorkページでご覧いただけます。
 
もともとリモートワーク中心で活動していたIE3ですが、物理的な作品制作のしやすさやチーム間のコラボレーションを深めるために、拠点となるラボの設立を決意。
IE3のブログには、その経緯が詳しくまとめられています。
 
今回入居されたのは、目黒区青葉台アドレス、玉川通りと旧山手通りに挟まれた住宅街に佇むビンテージマンションのリノベーションされた区画です。
貸主が建築家で、元々ご自身が住むためにスケルトンからリノベーションしたというお部屋は無垢フローリングにスケルトン天井という鉄板の構成。
何故か出窓にワイングラスを収納するラックがついていたり、充実したカウンターキッチンなどユニークな空間でした。
本業が忙しい中、今回の取材にあたり「足の踏み場も無かった」というお部屋を急遽大掃除をしてくださったチームIE3の皆さん。
ありがとうございます。
室内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが鉄管と木材で組まれたお手製のディスプレイ棚。
これまでの制作物の一部が並べられており、チームの活動の幅広さが一目で伝わってきます。
お仕事の多くは東急さんの事例にあるようにクライアントワークが中心ですが、より自由に表現とテクノロジーで何ができるかというアート寄りの活動もされており、こちらが先ほどご紹介した光の彫刻作品『anōnumos』。筐体から自作されています。
お引越しされて早々ですが、大きな作品を飾ったり資材・機材が多い関係で既に狭くなってきたかも、ということで次の移転先は倉庫兼オフィスでといった具体的なご相談もいただきました。
デザイナーやエンジニアといった同じ職能のメンバーで構成されるチームが多い中、IE3はビジュアルアーティスト・エンジニア・デザイナーという異なる専門性を持つ3人が集まった少数精鋭のユニットです。
この多様な布陣だからこそ、クライアントからの幅広い依頼にワンストップで応えられる体制が整っています。
 
「Make it first.」をモットーに掲げるIE3。
まずは作ってみる——その姿勢がラボの空間全体から伝わってくる、刺激的な訪問でした。